任せてもらえることで仕事は面白くなる。夢に向かって、この仕事で資金を作りたい

仕分けスタッフ1
苦手意識があった体を動かす仕事。
負けず嫌いだったから続けられた
通っていた学校の紹介でこの仕事を始めました。学生時代に運動など体を動かすことをしてこなかったので、正直なところ体を動かす仕事には苦手意識がありました。1日目が終わった時には「この仕事、もう無理かもしれない」と弱音を吐いていましたね。それでも続けようと思ったのは、できない自分が悔しかったからです。未経験から始めているわけですから、要領がつかめないうちはどうしても作業スピードが遅くなってしまいます。でもここでやめたら「遅い」自分のままです。実は負けず嫌いなんです。仕事に取り組む中で、もっと速くできるようになって周囲を見返してやろうとう気持ちが、ふつふつと湧いてきました。続けるうちに、少しずつ慣れてきて、仕事も速くなっていきました。午前中はメーカーさんから商品が入荷されてきます。セブンプレミアムやコーヒーなどの飲料、唐揚げなどの総菜が届くので、それをどんどん仕分けていくんです。午後からは大仕分けを担当します。最終的には店舗ごとに商品を仕分けていくのですが、店舗数が多いので先に仕分け先をいくつかのまとまりに分けて、それぞれの総数に仕分ける作業を行っていきます。私が担当しているのは1Lの牛乳や500mlのヨーグルトやプリンなど、ひと箱に大量に詰まっている商品。26あるラインごとに指定された数を仕分けていきます。商品はぴったりの数で納入されてくるので、どこかで間違うと必ず余ったり足りなくなったりします。たとえば、ひとつのラインに乗せる牛乳が1ケースと4本という指示だったらその通りに置いていくわけですが、端数の4本は、別のケースから抜いてくるわけです。そのことを忘れて4本分抜かれたケースを間違えて1ケースとカウントしてしまうと、とたんに数が合わなくなってしまいます。すぐに気づけばいいのですが、気づくのはだいたいすべて仕分け終わってから。そうすると仕分け終わったケースの中を全部チェックして間違えているものを探さなければいけません。そうしたことがないように、最初からとにかくミスがないように注意していく必要があります。この仕事が忙しいのは平日。私の勤務も月曜日から金曜日までです。場所にもよりますが、土日は「休みだから今日はコンビニじゃなく、スーパーへ行こうか」「外食しようか」となりますからね。平日は昼食を買われる会社員のお客様が多いので商品もよく動きます。おにぎり100円セールや、おでん70円セールなどのキャンペーンがある時期は物流の量が増えますね。夏は飲料がよく売れますからさらに多くなります。
仕分けスタッフ2
眼鏡をかけたらスピードUP!
数字に強いことがアドバンテージに
速く正確に、と思いながらやっていましたが、私の作業スピードは平均程度。もう少し速くできたらと思っていたものの、なかなかスピードが上がらない日々が続いていました。しかしある日のこと、私の作業スピードにブレーキをかけていた原因が判明したんです。入社して2か月目に受けた健康診断で明らかになった私の視力はなんと0.1以下!確かに学生時代も黒板が見えづらいとは思っていましたが、そこまで悪いとは思っていなかったので本当に驚きました。そこで眼鏡をかけることにしたところ、一気に作業スピードが上昇!(笑)。以前は仕分けの指示が書いた紙を見るのにわざわざ至近距離まで歩いていっていたものが、今では作業しながらちらっと見るだけで内容を把握することができるようになりました。よく見えるようになって助かっていますが、ずっとあまり見えないのが当たり前の生活をしてきたので、未だにちょっと車酔いしたような感じになってしまったり、頭が痛くなったりしてしまうのが悩ましいところです。作業を速くするために、もうひとつ役立っていることがあるとすればそれは数字に強いことでしょうか。たとえば1ケースに20個入っている商品があって、それが16個必要だとします。だったらケースから4個抜けばいい、とすぐに考えられると作業もはかどります。簡単な計算ですが、瞬時に思いつけるかどうかでスピードがだいぶ変わってきます。もちろん、先にケースの表示を見ておいて1箱に何個入っているのかを確認し、頭に入れておくことも必要です。気を付けなければいけないのが、ケースから抜いたもののことを忘れてしまわないようにすること。その時は覚えていても次から次へと作業しているうちに、抜いて置いておいたこと自体を忘れてしまうことがあります。最後に「4本足りない!」ということになり、探しに行ってしょうもないところに置いてあるのを見つけるとがっくりきます・・・。スピードを意識するのは、遅いと周囲に迷惑をかけてしまうからです。スペースには限りがありますから、予定通りの時間で終わらないと、次の商品を搬入するフォークリフトが入ってこられなくなってしまうし、トラックも荷物を下ろす場所がなくなってしまいます。ミスをしないことは大事ですが、そのためにスピードを犠牲にしてしまうことがないように意識してやっています。
仕分けスタッフ3
いつしか社員の片腕に。
塗装業で独立する夢に向けて準備中
この仕事をやっててよかったと思うのは「任されている」と感じられるときです。たとえば、入社してすぐのころはほとんど残業がなかったんです。それが、日が経つにつれて少しずつ残業することが増えていったり、任される仕事の種類が増えていったり。作業の様子を見るだけで「あのペースだったらあと何分くらいで終わるな」というのがだいたいわかるようになったので、作業が遅れている人のところにヘルプに入ることもありますね。指示を受けるだけでなく、社員の方が把握しきれない部分もカバーできるように動いています。「今日は早く帰ろうと思っていたけど、任されちゃったからもうちょっと頑張っていこうかな」と感じられる日があるというのは、幸せなことかもしれません。定時は9時から夕方6時ですが、6時半とか7時になることもしばしば。忙しい夏は9時になってしまうこともあります。通勤は車なので楽ですね。仕事を始めたころはバスで通っていましたが、自動車の免許を取得して車も買って念願の車通勤になりました。30分から40分くらいで到着できます。実は眼鏡を作ったのは免許を取りたかったことが一番の理由だったんですけどね(笑)。今、頑張って仕事をしているのは将来の夢があるからです。自営で塗装屋を開業できたらと思っています。もともと高校生時代に塗装の現場で仕事を手伝っていた経験があるんです。お客さんと直に接することができて、ありがとうと目の前で言っていただける。自分の仕事がお客さんに評価いただけるという実感は何にも代えがたいものでした。開業したら、足場も他社に頼まず自分たちで組んで、工程すべてを全部請け負えるようにしてみたいですね。友人が塗装屋をやっているので、まずはそこで仕事をさせてもらい、少しずつ実績をつけていきたいです。まだ若くて信頼も得られないでしょうから二十歳を過ぎたら本格的に始動していきたいですね。ただ、開業するにはまず資金を貯めなくてはいけません。道具も一式買わなくてはいけないし、トラックも必要です。今の仕分けの仕事も楽しみながら、夢の実現を目指して頑張っていきます。

※2017年1月時点の情報を元に作成しております。