仕事は全部覚えたい!現場で芽生えた、いつか故郷でコンビニを開く夢

仕分けスタッフ1
ネパール人仲間の紹介で入社。
社員から評価されるとうれしい
出身はネパールで、日本に来たのは2015年、21歳の時でした。日本語学校で日本語を学ぶために留学生として来日しましたが、生活費を賄うためには、勉強と並行してアルバイトをする必要があります。この仕事はネパール人の友人からの紹介で始めました。彼がすでにこの配送センターで働いていて「ネパール人がたくさんいて、働きやすい職場だよ」と紹介してくれたんです。担当しているのはチルド製品の仕分けです。飲み物やカット野菜、スイーツ、セブンプレミアムの商品など、セブンイレブンに並ぶ冷蔵品を扱っています。作業場所は寒いのですが、防寒機能が備わった制服があるので、それを着て作業すれば大丈夫です。来日して1か月ほどでこの仕事を始めたので、最初の頃はまだ日本語があまり話せませんでした。周囲に同じネパール人がいるので、わからないことをネパール語で聞けたのはよかったですね。日本人の社員の方も一生懸命教えてくれました。最初のうちは間違えて作業してしまうこともあったのですが、社員の方にはそのつど、身振り、手振りで、丁寧に教えてくださったので、少しずつ仕事を覚えていくことができました。周囲にはネパール人だけでなく日本人もたくさんいますが、仕事をしていて困ったと感じたことはありません。嬉しかったのは、仕事で頑張ると社員の方がきちんと褒めてくれること。努力している姿を見てもらえている実感があります。
仕分けスタッフ2
商品名の漢字が仕分けの難敵!
周囲に聞くことで語彙力もUP
大切なのは商品の仕分けを間違えないこと。たとえば、ドレッシングならひと箱に10本入っています。箱の数を間違えてしまったら、間違いも10本分になってしまいます。リストを見て商品の名前を確認して仕分けていくのですが、商品の名前にはひらがなカタカナだけでなく、漢字も使われています。この漢字が慣れないうちは見分けられなくて大変でした。漢字でさらに商品名が似ているものが一番難しい(笑)。漢字は日本語学校の授業でも教えてもらいましたが、それだけではなかなか追いつきません。時間がある時は家でも復習をしました。ネパール語と日本語の辞書を見たり、ノートに漢字を書いたり。これは今も続けています。また、日本人の方にわからない日本語があった時は、その言葉を質問するとやさしく教えてくれるので、助かっています。おかげで新しい言葉もずいぶん覚えました。来日して1年くらいたった頃には日本語がだいぶわかるようになっていました。でも敬語の表現は難しいですね。ネパール語にも敬語はありますが、日本語の敬語表現はとても難しいです!
仕分けスタッフ3
仕事の幅をもっと広げていきたい。
夢はネパールでコンビニオーナー!
来日した時は日本語学校の生徒でしたが、卒業して今は英語の専門学校で勉強しています。留学生の資格で来日しているので、無制限にアルバイトをするわけにはいきません。まず資格外活動許可を取得しなければなりませんし、働ける時間も夏休みなどの長期休暇中を除けば1週間に28時間までと決められています。私の場合は月曜日から木曜日までの4日間が出勤日です。日本語学校で勉強していたときは夕方6時から深夜0時間まで働いていましたが、専門学校生になってからは夜7時から深夜1時半くらいまでの勤務になりました。学校が午後1時から授業開始なので、夜遅くまで働いても大丈夫なんです。それに通勤は自転車。20~25分くらいで到着することができますから便利です。最近はセブンミールサービスの仕分けも任されるようになりました。これはお弁当だけでなく、飲み物などコンビニで売っている商品がすべて対象になっているので、覚える品目も多くて大変です。でも、コンビニ商品の仕分けだけでなく、会社でやっているすべての仕事ができるようになりたいという欲も出てきたので頑張って覚えているところです。時期はまだ決めていませんが、将来はネパールに帰って今やっている仕事を活かしていけたらと考えています。実はネパールにはセブンイレブンのようなコンビニエンスストアがないんです。仕事を通じて学んだ知識を活かして、ネパールで、国内初のコンビニオーナーになることを目標に、仕事に取り組んでいきたいと思っています。

※2017年1月時点の情報を元に作成しております。